■ 図5-1 年齢分布
0歳が 31.5%で最も多く、以降、加齢に伴い漸減した。2歳以下で 59.7%、6歳以下で 80.5%、11歳以下で 90.7%を占めた。なお、18歳以上は4.7%を占めた。
■ 図5-2 原因食物の割合
鶏卵が34.7%、牛乳が22.0%、小麦が10.6%と多く、以下木の実類、落花生(ピーナッツ)、果物類、魚卵類、甲殻類、ソバ、大豆が上位 10抗原であった。上位 3抗原で全体の67.2%、5抗原で80.5%、上位 10抗原で95.3%を占めた。
■ 表5-1 新規発症の原因食物
原因食物は、年齢群ごとに大きく異なった。0歳群で鶏卵、牛乳、小麦が圧倒的に多いが、1、2歳群では魚卵類、木の実類、3~6歳群では木の実類、魚卵類、落花生(ピーナッツ)、7~17歳群では果物類、甲殻類、木の実類が特徴的であった。
■ 表5-2 誤食発症の原因食物n=2,017
誤食の原因食物は年齢によらず、鶏卵、牛乳、小麦が多かった。
■ 図5-4 臓器別の症状出現頻度
皮膚症状が 最も多く、以下呼吸器 、粘膜、消化器 の順であった。ショックも 10.8%で認められた。
■ 表5-3 食物アレルギーとアレルギーマーチ
報告にばらつきはあるものの、食物アレルギーは他のアレルギー疾患の発症リスクを高める傾向を認めた。