第一回 BReSS(Basic Research Supporting Seminar)基礎研究支援セミナー開催のご案内
会員各位
アレルギー疾患の病態解明や新たな治療法の開発を目指し、基礎研究を推進することは学会に与えられた重要な社会的責務です。また、アレルギー疾患領域においても分子標的薬をはじめとする新たな治療薬の上市が進みつつあるため、臨床医もそれらの薬剤の標的となる分子と病態メカニズムを正確に理解して治療にあたる必要があります。
そこで、アレルギー疾患に関連した基礎研究の基本を学ぶ機会を学会として提供し、基礎研究に必要な免疫学、検査、実験の習得や、病態のより良い理解につなげることを目的として本セミナーを企画致しました。本セミナーでは、臨床に基づくリサーチクエスチョンを解決するための研究を計画するグループ実習をしていただく時間を設けております。
開催概要は下記に記載しております。奮ってご参加ください。
開催概要
開催日時:2023年6月24日(土)13:00 〜 6月25日(日)14:30
開催会場:日本科学未来館 (部屋:天王星、土星)
対 象:基礎研究に興味のある会員、病態をより理解するために基礎的知識を習得したい会員※
定 員:25 名程度(参加希望者が多い場合には抽選となります)
参加費 :25,000 円(宿泊費、飲食費が含まれます)
申込受付期間:4月7日(金)~5月26日(金)迄
参加申込方法:オンラインのみでの受付となります
※非会員の方は当会HPより入会のお手続きをお願いいたします
プログラム(1日目)6月24日(土)13:00~
開催の挨拶 吉原 重美先生 日本小児アレルギー学会理事長(獨協医科大学小児科)
臨床にも役立つ免疫学(講義)
藤澤 隆夫先生 国立病院機構三重病院 名誉院長
研究/検査技術(実験/検査の原理含)の説明、論文解説 ※日本小児科学会「小児科領域講習」の1単位を取得いただけます(5/18更新)
内容:説明する実験を使用した論文を選んで解説する。論文の解説しながら、その実験手法を選択している理由、実験の原理を解説する。
1.タンパク実験/検査の解説(ウエスタンブロット,ELISA)
近藤 康人先生 藤田医科大学ばんたね病院 小児科 教授
2.免疫細胞を用いた実験/検査の解説(好塩基球活性化試験、リンパ球刺激試験、FACS)
森田 英明先生 国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部 室長
3.RNAを用いた実験/検査の解説(qPCR、マイクロアレイ、RNA-seq)
松本 健治先生 国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部 部長
4.DNAを用いた実験/検査の解説(エピジェネティクス等)
滝沢 琢己先生 群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野 教授
5.動物実験の解説(モデルマウス、実際の創薬で使用された研究)
大嶋 勇成先生 福井大学医学系部門医学領域小児科学 教授
グループ演習
臨床経験で得たクリニカルクエスチョン(1.~4.)を解決する方法を4グループに別れて議論していただきます。各グループには、シニア、ジュニアの指導者がつきます。
【クリニカルクエスチョン】
1. 小麦アレルギー患者は麦ご飯(大麦入り)を食べることができるのか?
2. ストレス等によりアナフィラキシー症状が増悪するのは何故か?
3. アトピー性皮膚炎の皮疹が何故同じ場所に反復して出現するのか?
4. 甲殻類アレルギーは何故乳児期ではなく、年長になってから発症することが多いのか?
指導者(予定)
大嶋 勇成先生 福井大学小児科
岡藤 郁夫先生 神戸市立医療センター中央市民病院小児科
川本 典生先生 岐阜大学小児科
小林 一郎先生 KKR札幌医療センター
近藤 康人先生 藤田医科大学 ばんたね病院
佐藤さくら先生 国立相模原病院
滝沢 琢己先生 群馬大学小児科
手塚純一郎先生 福岡市立こども病院
中野 泰至先生 千葉大学小児科
西小森隆太先生 久留米大学小児科
藤澤 隆夫先生 国立病院機構三重病院
堀向 健太先生 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター
松本 健治先生 国立成育医療研究センター
森田 英明先生 国立成育医療研究センター
共催イブニングセミナー
アトピー性皮膚炎・アレルギー疾患に関する疫学研究・トランスレーショナル研究の実際
座長 森田 英明先生 国立研究開発法人国立成育医療研究センター 免疫アレルギー・感染研究部 室長
演者 山本貴和子先生 国立研究開発法人国立成育医療研究センターアレルギーセンター行動機能評価支援室 室長
共催企業:サノフィ株式会社 スペシャルティケアメディカル本部
グループ演習の続き
【宿泊:相鉄グランドフレッサ 東京ベイ有明】
プログラム(2日目)6月25日(日)8:30~ 14:30
研究/検査技術(実験)の実習 4グループに分かれて、4つの実習を順番に行う。
1.FACS 日本BD社による説明、実演
2.ELISA 現地で実際に行う
3.細胞培養(PBMC分離、刺激培養。上皮細胞培養) ビデオ予定
4.免疫染色 キーエンス社蛍光顕微鏡による実演
共催ランチョンセミナー
乳児期のアレルギーを考える~アトピー性皮膚炎と食物アレルギー~
座 長 藤澤 隆夫先生 国立病院機構三重病院 名誉院長
演 者 佐藤さくら先生 国立病院機構相模原病院臨床研究センター アレルギー性疾患研究部食物アレルギー研究室 室長
アレルゲン免疫療法の機序
座 長 藤澤 隆夫先生 国立病院機構三重病院 名誉院長
演 者 岡藤 郁夫先生 神戸市立医療センター中央市民病院小児科 医長
共催企業:鳥居薬品株式会社
グループ演習の最終討議
グループ演習の発表(各グループ10分x 4、総合討論30分)
閉会の挨拶 西小森 隆太先生 久留米大学小児科 教授
集合写真撮影、解散
<問合せ先>
日本小児アレルギー学会事務局
110-0005 東京都台東区上野1-13-3 MYビル4階
電話:03-6806-0203 FAX:03-6806-0204
Email:info@jspaci.jp
運営事務局
株式会社コンベンションフィールド
〒101-0043 東京都千代田区神田富山町21 神田FKビル6階
Email:jspaci@conf.co.jp TEL:03-6381-1957 FAX:03-6381-1958