アドレナリンとα遮断作用のある抗精神病薬の併用禁忌に関する添付文書の改訂について
「食物アレルギー診療ガイドライン2016」の第10章と第13章において検討し記述した「アドレナリンとα遮断作用のある抗精神病薬の併用禁忌」に関して厚生労働省で動きがありましたのでご報告致します。
平成29年6月30日付けで日本アレルギー学会より厚生労働省医薬・生活生政局安全課長宛に提出した「アドレナリンとα遮断作用のある抗精神病薬の併用禁忌に関する添付文書改訂の要望書」を受けて、平成30年3月15日開催された平成29年度第12回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策調査会における審議を経て添付文書が以下の様に改められることになりました。
- 「今回の改訂では、ブチロフェノン系・フェノチアジン系等の抗精神病薬、α遮断薬を投与中の患者について、エピペン注射液では禁忌から削除し、ボスミン注ではアナフィラキシーショックの救急治療時は禁忌としない旨を追記することとしましたが、併用時に昇圧反転を生じる可能性があることから、引き続き「併用注意」の項で注意喚起をすることとしました。」
厚生労働省 医薬・生活衛生局 医薬安全対策課 - 【厚労省とPMDAのリンク】
○厚労省:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000199576.pdf食物アレルギー委員会
委員長 海老澤 元宏
(2018.3.28)